ミッション
青少年メディア研究協会は、高度情報社会を生きるこれからの子ども達を育てることを最大の目的としています。そのために以下のミッションを掲げ活動しております。
情報時代の新しい子育て・教育環境を整備するための総合的な取り組みの創造
インターネットの普及と携帯電話やスマートフォン、ウェアラブル端末など(まとめてケータイと称す)の普及により、必要な情報が簡単に手に入る現代社会では、子どもの成長過程に二つの課題が発生します。一つは利便性や娯楽性の強いケータイに頼る生活になることで、本来身につけるべき社会性が学習不足に陥ることです。もう一つは、膨大な情報を統合し新たな価値を生み出す高度な思考力(考える力)を養う教育が遅れていることです。この二つの課題を見過ごすことは、将来的に、複雑で高い創造力を求められる社会に適応困難になる危険性も考えておかなければいけません。
子どものケータイ利用問題とは、単なるケータイの使い方の問題ではありません。ケータイは単なる道具ではなく、私たちの行動や思考など生活の基盤に大きな影響をあたえる強力なメディアなのです。ですから、ケータイがある21世紀の社会を考える時、そこに生きる子ども達が、ケータイと共にどのように育つのかを真剣に考えることが、不可欠になるのです。
当協会では、家庭・学校・地域社会と連携を図りながら、子ども達の成長を議論の中心に据えて、子育てや教育のあり方をデザインしていきます。その中で重要なことは、何が正しいことかを教えようとするのではなく、当事者にとって何が正しいことなのかを共に考えていくことです。子育てや教育には明確なゴールはありません。しかし、いつの時代になっても「より価値のあるもの」が存在します。企業利益や親の都合のために子どもにケータイを与えるのではなく、子どもの成長に今何が必要で、そのためにはどのような環境やサービスが必要であるかを模索しながら、柔軟な対応をする為に総合的に取り組みを目指していきます。