子どものケータイ・ネット利用一緒に考えてみませんか?

代表あいさつ

代表あいさつ

はじめに

 青少年メディア研究協会は、子ども達の携帯電話やスマートフォンをはじめとした、モバイル・インターネット(※ここでは『ケータイ』と称します)利用について、子育て・教育の観点から、独自の研究と実践を行う目的で設立された非営利組織です。
 私たちの生活は西暦2000年を境に大きく変化しました。いつでも・どこにいても・どんな情報でも・誰とでも、直接つながり合えるケータイの力は、私たちの常識を覆すほどの大変化を社会にもたらしています。かつて「黒船」によって当時の人たちの衣食住環境が西洋化したのと同じように、インターネットは民主化や自由の概念、自己責任など西洋の個人主義的思想を日本にもたらしたのです。
 メディアには、私たちの考え方や常識を変えてしまう力があります。今起きている子ども達のケータイ利用による問題は、単なる子どもの無知や間違い、あるいは使い方の問題ではありません。指導者が口にする「子ども達には想像力が足りない」「正しい使い方を覚えれば安心して安全に使える」などの言葉は、表面的な言い訳でしかありません。本質的には、現在の子育てや教育が、インターネットを基盤とした新しい社会に適応できていないことが問題の原因だと考えています。つまり、私たちは目の前で起きている問題行為そのものに目を向けるだけではなく、その背景にある子育てや教育のあり方について、家庭や地域などより広い視野で考えていく必要があるのです。
 私たちは、子ども達にとってより良いメディア利用環境とは何かを問い続け、子どもの育ちに必要な情報環境の整備を通じて、問題が起こりにくい豊かな情報社会の実現を目指します。ケータイを使った問題があるから指導をするのではなく、ケータイと共に生きるこれからの私たちの社会のあり方を考えていくことが、私たちの務めです。
 このウェブページを通じて、ひとりでも多くの方が私たちの考えに共感し、共に子どもの健やかな成長と、より良い情報社会の未来の為に行動することを願っております。

代表理事 下田 太一

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