子どものケータイ・ネット利用一緒に考えてみませんか?

ケータイ・スマホ使い方発見キット 2

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話し合いの進め方

 子どものネット利用を考えるとき、大人は「危ないからやめなさい」「時間を減らしなさい」と言いたくなります。しかし本当に大切なのは、禁止や管理で押さえ込むことではなく、子どもが成長しながら「使い方」を身につけていく道筋を用意することです。そのための手順を、ここでは4つに分類して考えます。順番は固定ではありませんが、どれも「自分で決めて、試して、調整する力」を育てるための視点です。
 1つ目は「娯楽との向き合い方」です。ネットの娯楽は楽しく、始めるのが簡単で、終わりが見えにくい特徴があります。だからこそ、時間制限や使用場所などの工夫が役に立ちます。ただし目的は、規範を押し付けてルールに従わせることではありません。大事なのは、子ども自身が「自分のタイミングで始め、終わりを決められる」ようになることです。終わらせる練習は、我慢を強いるためではなく、楽しさを自分で扱える自律を育てるためにあります。
 2つ目は「生活スタイルを考える」です。便利な手段があると、他の選択肢が見えなくなりがちです。そこで意識したいのが「不便益」という考え方です。不便であることが、創意工夫を促し、考えようとする姿勢を生み、困難を乗り越えて成功体験を積む機会になります。経験を積んだ大人と違い、子どもにとって目の前の環境はすべて「当たり前」です。スマホの便利さは、不便な体験と比べてはじめて実感できます。だから、あえて別の手段も使ってみる、少し遠回りしてみる、といった体験が生活の幅を広げます。
 3つ目は「学習の道具にする」です。ネットは娯楽だけでなく、料理、工作、勉強、調べものなど、実用的なことにも使えます。重要なのは、知るだけで終わらせないことです。ネットはチャンスを与えてくれますが、実際に手を動かして試さないと身につきません。「見て終わり」ではなく「やってみる」へつなげることで、ネットの健全な使い道が増え、使い方に偏りが起きにくくなります。
 4つ目は「社会とつながり活動する」です。自分のやりたいことを探したり、誰かの役に立つことを考えて実践していく視点です。私たちの社会は助け合いと話し合いで成り立っています。たとえば、誰かの困りごとにあなたの一言がヒントになるかもしれません。「自分にできることはないか?」と考える姿勢が、社会を少しずつ良くしていきます。ネットは、人とつながり行動を起こす入口にもなり得ます。
 この4つの分類は、ネットを「危険か安全か」で裁くためではなく、子どもが自分の生活を整え、学び、社会と関わっていくための整理です。大人は監視役ではなく、試して調整する伴走者として関わる。そこから、子どものネット利用は「叱られる問題」ではなく「育てていく力」へと変わっていきます。

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